
ボカロシーンには多種多様なジャンルがありますが、ふとした瞬間に「心にすっと馴染む、優しい音が聴きたい」と思うことはありませんか?
そんな時にぜひ聴いてほしいのが、ボカロP・MIMI(ミミ)さんの楽曲です。
一度聴けば虜になる、透き通ったピアノの音色と、痛みに寄り添うような温かい歌詞。
今、多くのリスナーが彼の作る音楽に救いを見出しています。
今回は、MIMIさんの音楽がなぜこれほどまでに愛されるのか、その魅力とおすすめの楽曲を徹底解説します。
MIMIさんとは?——「透明感」の代名詞
MIMIさんは、2016年頃から活動を開始したボカロPです。
ピアノを主体としたエレクトロニカやポップスを得意とし、その作風は一貫して「透明感」と「繊細さ」に満ちています。
使用するボーカロイドは、初音ミクをはじめ、最近ではCeVIO AIの「可不(KAFU)」や「重音テト(SV)」を起用することが多く、その独特な調声(ベタ打ちではない、人間らしいニュアンスのある歌わせ方)も高く評価されています。
YouTubeのチャンネル登録者数や再生回数も着実に伸ばしており、ボカロファンのみならず、作業用BGMや癒やしを求める層からも絶大な支持を得ているクリエイターです。
唯一無二の魅力:なぜ私たちの心に響くのか
① 魔法のようなピアノの旋律
MIMIさんの楽曲の核となるのは、何と言ってもピアノです。 きらきらと輝くような高音域の使い方や、跳ねるようなリズム感は、聴いているだけで心が洗われるような感覚に陥ります。
激しいドラムや派手なシンセサイザーに頼るのではなく、一音一音を丁寧に紡ぐピアノの旋律が、楽曲全体の「清潔感」を作り出しています。
② 「弱さ」を肯定してくれる歌詞
多くのボカロ曲が「怒り」や「絶望」を激しく叫ぶ中で、MIMIさんの歌詞は少し違います。 「無理に頑張らなくてもいい」「悲しいままでもいい」。そんな、誰にも言えない心の揺らぎを、そっとすくい上げてくれるような言葉たちが並びます。
例えば、「自分に価値があるのかわからない」「明日が来るのが少し怖い」といった、現代人が抱える漠然とした不安。MIMIさんはそれに対し、解決策を提示するのではなく、「隣で一緒に座ってくれる」ような優しさで答えてくれます。
③ 絶妙な「儚さ」と「可愛さ」のバランス
楽曲のテーマは時に切なく、ビターなものもありますが、メロディやイラスト(MV)を含めたパッケージ全体には、どこか「可愛らしさ」が漂っています。このバランスが、聴き手を沈み込ませすぎず、心地よい「癒やし」へと変換してくれるのです。
これだけは聴いてほしい!名曲ピックアップ
MIMIさんの世界に初めて触れるなら、まずはこの数曲からチェックしてみてください。
『マシュマリー』
MIMIさんの名前を世に広めた代表曲の一つです。軽快なピアノのリズムに乗せて歌われるのは、少し不器用で、でも一生懸命な心の声。
「ふわふわしたマシュマロのような優しさ」と、その裏にある切なさが同居する、まさにMIMIワールドの入り口にふさわしい一曲です。
『くうになる』
可不の歌声が持つ「儚さ」を最大限に引き出した名曲です。 「ここに居る理由が欲しかっただけ」という歌詞に、胸を締め付けられたリスナーも多いはず。孤独を感じる夜に聴くと、驚くほど心に浸透していきます。
『今はいいんだよ。』
「頑張りすぎて疲れてしまった人」に贈る、究極のヒーリングソングです。タイトル通り、「今は何もできなくてもいいんだよ」と全肯定してくれるメッセージに、コメント欄では「救われた」という声が絶えません。
2025年〜2026年、進化を続けるmimiさんの活動
最近のMIMIさんは、さらに表現の幅を広げています。 重音テトを使用した『マジック・メイド』や『トリックハート』など、これまでの透明感はそのままに、よりキャッチーで遊び心のある楽曲も発表されています。
また、他アーティストへの楽曲提供やコラボレーションも増えており、その音楽性はボカロ界隈を飛び出し、より広い層へと届き始めています。
代表的な曲として、MIMIさんがロクデナシさんに提供した『ただ声一つ』があげられます。
私がこの曲の間奏を聞いたとき、鳥肌がたってしまいました(笑)
まとめ
仕事や勉強で疲れた帰り道、誰とも話したくない夜、あるいは穏やかな日曜日の朝。MIMIさんの音楽は、どんなシチュエーションにも優しく寄り添ってくれます。
激しい刺激に溢れた現代だからこそ、彼の紡ぐ「透明で、温度のある音楽」が必要とされているのかもしれません。
もしあなたがまだMIMIさんの曲をフルで聴いたことがないのなら、ぜひ今すぐイヤホンを着けて、その世界に飛び込んでみてください。 きっと、聴き終わる頃には心が少しだけ軽くなっているはずです。


